整備業界に対する理解と信頼を高めるとともに、社会的地位の向上を図るため、法令遵守の体制を確立し、業界の健全化に努めた。

（1）自動車点検・整備促進運動の推進
マイカー点検キャンペーン期間中、定期点検に関するチラシ等の配布を行い、点検整備促進に努めた。

（2）安全運転管理者研修への協力
交通安全協会主催の安全運転管理者講習会に講師を派遣し、3,025名の受講者に対して点検整備の必要性について講習を行った。

（3）FASエコキャンペーンの実施
定期点検整備の入庫促進を図るため、2 カ月ごとに抽選で豪華景品が当たるFASエコキャンペーンを実施した。

（4）メンテナンスパック事業の提案と導入の推進
昨年度構築した「FAS安心快適メンテパック」について、支部単位の説明会を随時開催し、メンテパック導入による顧客の囲い込みを啓発した。

（5）未認証行為実施事業場に関する実態調査及び支局への指導要請

●12月17日に正副会長及び専務理事が福岡運輸支局を訪問し、支局長との懇談会を開催して、未認証の取り締まり強化等を要請した。
【要望事項】
1 ．保守管理責任に係る自動車ユーザーへの啓発について
2 ．未認証行為の取締り強化について
3 ．無車検車の取締り強化について
4 ．分解整備事業者の法令遵守の徹底について
●国土交通省では昨年に引き続き、7月を指導強化月間としたことから、未認証事業者の情報提供をFASニュース5 月号に掲載した。
●会員から提供された情報をもとに、福岡運輸支局に10事業場の指導要請を行った。また、福岡運輸支局では前年度の再調査を含め、14事業場に立入調査し、1事業場に対して警告書を交付した。

（6）認証・指定整備事業者の法令遵守の推進
●指定整備事業者を対象にした実務指導（出前相談）の実施
保安基準適合証の交付要領や指定整備記録簿の記載等について、22事業場に実務指導（出前相談）を行った。
●事業場管理責任者自主研修会の実施
指定工場の悪質な事案が発生し、国土交通省より指定工場の厳正なる適正運営についての通達が発せられたことにより、事業場管理責任者を対象に自主点検表による総点検を実施する等、運輸支局とタイアップして研修会を述べ5 回開催し835名が受講した。
●認証不適格事業場の情報収集及び支局への指導要請
実態の無い事業場の確認を行い、5 事業場の指導を支局へ依頼した。

（7）車積載車による有償運送許可に係る研修会の実施
道路運送法第78条による有償運送許可対象が平成23年9月1日より変更（拡大）されたことにより、車積載車（事業用除く）を保有する事業者を対象に県下で延べ6 回研修会を開催し296名が受講した。また、許可に係る一括申請を行なった。

（8）整備料金の実態調査結果に基づく説明会及び診断料金の適正収受に向けた勉強会の開催
5 月下旬に支部長から抽出事業場に整備料金の実態調査票を配布、9 月5 日までに調査 票の回収を行ない、集計作業後に資料を作成した。また、整備料金実態調査結果の説明会 と同時に診断料金の適正収受に向けた勉強会を各地区及び各支部で開催し、218名の参加 があった。

（9）後継者育成のための海外研修旅行
参加者の募集記事をFASニュース9 月号に掲載するとともに、青年部全体研修会及び 地区連等で開催要領を説明して募集を図ったが、応募者が所定の人員に満たなかった為に 今年度の開催は中止となった。

（10）経営相談窓口の充実
会員の世代交代や次世代車の普及などにより、整備業を取巻く環境は大きな転換期を迎 えていることから、相談者と一緒に諸問題を解決していこうとの姿勢で、平成17年に経営 相談窓口を開設した。
今年度は計9 件の相談があり、主な内容等は次のとおり。
また、FASニュースに経営相談窓口をPRするための記事を掲載し、経営相談窓口の周知に努めた。

（11）FAINESへの加入促進及び加入後の対応支援
FAINESの全面リニューアルにより、操作性・検索性が大幅に向上したことを新機構研 修会等で説明し、新規加入者の募集を行った。また、電話等の問い合わせに的確な対応を行った。
加入者数　991事業場、今年度新規加入者31